抱き締める。
(この感性。
☆
ちょっとしたハプニングを乗り越えて、じっくりじっくり読み進めているこちらの本。
hitorigochiru15.hatenablog.com
初っ端から津村節(過激とはまったく程遠いが、本質を静かに鋭く突く)炸裂で、
この作品はもっとたくさんの人に読まれて欲しい。できれば本をあまり読まない人にも。と思った。
好きだなあ…という気持ちと、想像や空想だけでは決して描けないであろう文章に、どれだけの想いを乗せているのかと思うと、短編をひとつ読み終える度に本を抱き締めてしまうのだった。
まだ半分ほど楽しみに読み残しているが、
「牢名主」という、2015年に雑誌で発表された短編が、今このタイミングで収録されたこと。
イチ読者のただの憶測に過ぎないのだけれど、出版社やこの本に携わる方々の意図を感じずにはいられなかった。
昨年から続いている感染症で大噴出した、人間のあれやこれや。
もはや人間ではないと感じ、リアルバイオハザードってた出来事を思い出す。
「現代生活」の、独習。
まさしく、なるほどその通り。
続きもじっくりじっくり堪能する。