そうしたいのなら止めないけれど。
(その選択をする不思議。
☆
とある会食の場で、経営者の男性が持論を得意げに展開していた。
彼の持論(一部)は以下である。
女はいくつになっても美しくあれ。そうなれないのは女の怠惰である。
同性愛、とくに男同士は気持ちが悪い。奴らは生産性が無いくせに権利ばかりを主張してくる。
妻には金を渡しているのだから、俺がどこで何をしようが関係ない。少しでも干渉してきた時点で即離婚。(※ちなみに小学生の子どもが二人おり、奥さんは専業主婦である。)
モラハラパワハラセクハラ等々、ここでは書ききれないほどのハラスメントオンパレードだったが、ド典型 オブ ド典型な教科書通りの発言に、逆に感心してしまった。
自分でもこれはドラマか本の中のお話なのかな??と、こっそり目を擦り、手の甲をつねってみたが、間違いなく現実に起きている実話であった。
この類の人間の周りには、自身の大事な身を捨てるかのごとく全身全霊を捧げ、尽くし続ける人も居る。
需要と供給はぴたりと一致している。
知識としていくらその仕組みや構造を知ったとしても、わたしにはいつまでも彼らの関係がグロテスクで奇怪に映るし、この先も分からないままだろう。(わかろうとも思わんが。)
人を見る目を養うこと、そして自身の棚卸しは若いうちから訓練してやっておいたほうが良いとわたしは思う。
☆
ひとまず、わたしのことを下の名前でちゃん付けで呼んだので、不快の表明をしつつ滅びの呪文を唱えておいた。
この日のメシは死ぬほど不味かった。